「アースアワー」は、世界中の人々が同じ日・同じ時刻に消灯などを行なうことで、地球温暖化防止と生物多様性保全への意思を示すもので、WWFが呼びかけている世界最大級の環境アクションです。日付変更線に近い南太平洋諸国から始まり、現地時間の午後８時30分を迎えた地域から1時間消灯を行ない、消灯リレーとともに人々の想いが地球を1周します。

今年、商工省は社会共同体に、『節電を習慣化しよう』というメッセージを広めるため、アースアワーに応じる様々な活動を展開してきました。今年のアースアワーキャンペーンの目玉となるのは3月23日午後８時30分から1時間消灯を行なうということです。商工省のグエン・シン・ニャト・タン次官は次のように語りました。

（テープ）

「アースアワー2024に応えるもので、1年の365日間節電を実施して、いつでも、どこでも節電を習慣にしましょう。このメッセージにより、私たちは、全国のすべての人々、コミュニティ、企業が、2050 年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標に向かって、環境保護、エネルギー節約、節電に協力することを望んでいます」

これより前、ハノイで、商工省は、アースアワー2024に応える活動として全国規模の節電とマラソン大会の開催式典を開催し、1500 人を超えるプロおよびアマチュアのアスリートが参加しました。マラソン大会に参加した一人は次のように語りました。

（テープ）

「私はグエン・バン・トゥオンと申します。ORCハノイ有限会社に勤務しています。このマラソン大会に参加することにより、今後、人々が電気製品を使わない時はプラグをコンセントから抜くのを習慣化するよう望んでいます」

また、アースアワー2024に応えるため、エネルギーの経済的かつ効率的な利用に関するオンラインコンテストも3月16日～31日にかけて開催されています。

なお、ベトナムがアースアワーキャンペーンに参加するのは今年で16回目となります。国家電力システム調整センターによりますと、ベトナム全国各地でアースアワー2023に応えて1時間で実施された消灯により、29万8千キロワットの電気が節約されました。これは5億5500万ドン（日本円で300万円以上）の電気代に相当します。